成人式は、大人と認められる儀式
成人式が初めて行われたのは、1946年、第二次世界大戦後として知られています。
埼玉県の蕨市において初めて行われた成人式では、戦後の経済環境に負けない、将来を担う若者達を叱咤激励する意味合いで始められたことがきっかけです。
この叱咤激励のお祝いが、後に評判となり、全国各地に広まっていき、現在では、1月の第二月曜日を成人の日、国民の祝日として定め、例年多くの若者達が、成人式に参列することとなりました。
現在の成人式とは異なり、元々、成人の儀として執りおこなわれる儀式もあるにはありましたが、男性は元服、女性は裳着と呼ばれる通過儀礼があり、この通過儀礼を行う事で、上流社会の仲間入りを果たしていたのです。
この通過儀礼が行われた後に、女性は化粧解禁、結婚解禁となるため、現在よりも何かと制限が厳しかったといえるでしょう。
男性の場合は年齢が16歳の段階でこうした通過儀礼が行われていましたので、今よりも早く、大人にならざるを得ないような環境だったといえます。
成人式参列のマナー
成人式は成人を迎える全国民を対象に参加出来る式で、自分の住所がある地域から成人式のお知らせが届きます。
地域によって開催会場や成人式の内容は異なり、地域を挙げて大々的なイベント感覚で成人式を執りおこなう場所も少なくありません。
とはいえ、成人式はあくまで成人の儀。
イベント感覚で楽しむのではなく、社会人のスタートとして、気を引き締め、正装で臨む事が大切です。
女性の場合は振袖、男性の場合は袴で臨む事が多いですが、スーツやフォーマルワンピースなど、キチンとした正装であれば、こちらは特に制限がありません。
勿論、正装でなければ成人式会場に入れないのかというと決してそんな事は無く、あくまで気の持ちようですので、私服で訪れる方もいます。
ですが、一生に一度の成人の儀ですので、普段は着ないような正装に身を包み、大人としての第一歩を踏み出す事がおすすめです。